愛犬と散歩デビューしていくけど散歩中はどうしつけすれば良いのか。。
本記事では、そんな方向けに、散歩中によくあるトラブルとその予防となるしつけや対策をご紹介します。
しつけの重要性
危険の回避
人間社会は犬にとって危険がいっぱいです。車、バイク、落ちているガラス片やタバコ等、きちんと犬に危険なものだとしつけてあげなければ、危険とわからずに事故を起こしてしまうでしょう。
不測の事態にも対応できるようにようにするためには、日頃のしつけが大切です。
他人とのトラブルの回避
外に出れば当然、他の人間、犬がいます。愛犬が吠えたり、噛みついたり、飛びついたりしては迷惑をかけて裁判沙汰になってしまうこともあります。
また、犬好きな人ばかりではありません。犬アレルギーの人や、犬嫌いな人もいることを理解しておきしましょう。
散歩中のトラブルとしつけ方
散歩中に起こりやすいトラブルを5つご紹介します。
人、犬、物への吠え
歩行者、散歩中の他の犬、乳母車やバイク、etcへ吠えるトラブルです。
犬だから吠えるものだろう、と思わずにきちんとしつけが必要です。
対人においては吠えられる準備ができていない人が大半です。
どのようなトラブルが起きるかというと、驚いて転倒します。
特に高齢の方や、乗り物に乗っている方はあぶないです。
なぜ吠えるのか
威嚇している。何かを要求している。うれしい。興奮している。
これらの要因が考えられます。
しつけ方
予防として、散歩し始めの時は、
歩行者を見かける→吠えなければ褒めてオヤツをあげる
など、なんでもないような時にも吠えなければ褒めてあげる、をおすすめします。
基本的に、吠えてしまった場合は、その場は手遅れであることが大半です。
例えば、
吠える→対象が何処かへ行く
のパターンは犬の脳内では、吠えたことによって相手を撃退できたという認識になってしまうからです。
これによって吠えることにより要求が満たされてしまう悪循環が完成してしまい、状況がどんどん悪化してしまいます。
吠えてしまった時はよく状況を観察しましょう。
いつ?何に?どういう状況で?
散歩を続けていれば吠える状況がなんとなくわかってくると思います。
状況がわかったら、その状況手前になった時に吠える前にオヤツをあげて気をそらしましょう。
吠える状況になった時に吠えないでいたらオヤツがもらえると教えてあげることで状況改善を図ります。
吠える状況の進行状況を徐々に伸ばしていくことで、吠えないでいるといいことがある、と学習させていきます。
どうしても吠えてしまう時は?
相性が合わないものはあります。吠える前に抱きかかえて速やかに対象から撤退しましょう。
引っ張りまわし
愛犬が飼い主を引っ張って行きたいところへ行ってしまうことです。
愛犬の行きたいところへ自由に行かせてあげてしまうと、犬は散歩中に好きに動いていいと学習してしまい、いざという時に指示に従ってくれなくなります。
車も人間も往来していますので、自由に歩かせることは危険が多いです。
なぜ引っ張り回すのか
興味を惹かれる物があり、そっちへ行きたい。
好奇心旺盛な子はあっちにこっちに自分の行きたい方へと飼い主を引っ張り回すことになります。
しつけ方
愛犬が引っ張った場合、飼い主はその場に止まって、愛犬を興味の先へ行かせないようにしてください。
同時に、「NO」と注意する指示言葉を言ってあげるとよいでしょう。
そして愛犬が諦めて、飼い主の方によってくるまでひたすら待ってください。
初めは、少しでも愛犬が引っ張るのをやめてこちらに寄ってきたら褒めてあげてください。そして、その後興味のあるものの方へ一緒に行きましょう。
こうすることで、徐々に行きたいものの方へ行くためには、飼い主のそばに行く必要があると覚えていきます。
リーダーウォークを教える
リーダーウォークとは愛犬が飼い主に寄り添って(斜め後ろ辺りを)歩くことをいいます。
リーダーウォークができるようになることで散歩中にリードを引っ張ることを減少させることができます。
- まずは、周りに愛犬の興味が惹かれる物がない状況にしましょう。
- 愛犬を自分の横にツケます。(しつけのツケを教えておく必要があります。)
- リードを短く持ちます。
- 飼い主が一歩踏み出します。
- 愛犬が一歩踏み出してツケの位置で止まれば褒めてあげます。
- 飼い主より先に進んでしまったり違うところへ行ったら「NO」と注意する指示言葉を言って、短く持ったリードで制止する形で止まりましょう。
- 徐々に踏み出す歩数を伸ばしていきます。
こうすることで飼い主が歩く→後ろをついていく。飼い主が止まる→自分も止まる、と覚えていきます。
リーダーウォークができるようになれば自然と後ろをついて歩くようになり、引っ張り回されることがなくなるでしょう。
拾い食い
愛犬が道端に落ちているものを食べることです。
人間の食べ物だけでなく、タバコやプラスチック製品など、異物も拾い食いするので危険です。
食べ物も、人間が食べても大丈夫なものでも、犬にとっては毒のものが多数あるので注意が必要です。
なぜ拾い食いするのか
犬は自分の口を使って確認したいという本能があるそうです。気になったものはすべて口に入れて確認します。
それが食べ物でなくても、危険なものでも関係ありません。
しつけ方
散歩中、愛犬が飼い主に集中するようにします。
これにより、下を見て気になってしまうものを発見できないようにします。
方法としては、アイコンタクト(名前を呼んだらこちらを見る)を使用します。
散歩で歩いている最中に名前を呼びましょう。こちらを向いたら褒めてあげます。
また、何もしていない時に自然とこちらを向いた時も褒めてあげましょう。
徐々に飼い主を見るといいことがあると学習していきます。
食べさせない状況が大事
落ちているものは飼い主がいち早く発見しましょう。近づかないことが最も良い方法です。
興味をもってしまった愛犬を止めることは完璧なしつけができていないと至難となります。
それでも食べてしまったら
慌てて取り上げようとしないでください。犬がびっくりして飲み込みます。
慌てず、でも急いで「ちょうだい」(しつけのちょうだい)を実施しましょう。
もしくは、おやつを床にばらまくなどして、今以上の興味を他にもたせて口の中のものを離させます。
飛びつき
他の人や犬へ勢いよく飛びついていくことです。
人や犬は驚いて転倒等をしてしまいます。
なぜ飛びつくのか
嬉しさの興奮が抑えられず、勢い余って飛びついています。もしくは相手を攻撃しようと飛びついています。
しつけ方
基本的には吠えへのしつけと同じなります。
歩行者、散歩中の他の犬、乳母車やバイク、etcなどの飛びつく相手を、吠える相手と置換して対処します。
リード、首輪抜け
散歩中にリードが手からスッポ抜けたり、首輪が外れて犬が自由に移動できてしまう状況になることです。
首輪の外れた犬は好奇心のままに走り出すので危険がいっぱいです。人間よりも素早いので捕まえるのも困難でしょう。
なぜリード、首輪抜けするのか
飼い主のチェックミス、気の緩みです。
散歩前にちゃんと外れないかどうかをきちんと確認した上で散歩に望みましょう。
また散歩中に他のことに気を取られてリードを手放してしまわないように気をつけましょう。
対策例
リードは手で持っておくだけでなく、身につけているものにも固定しておく。
腕時計などにくくりつけて万が一に手から離れてしまった場合に止めることができるようにしておきましょう。
リード、首輪抜けしてしまったら
慌てて追いかけないようにしましょう。
犬が追いかけっこと勘違いし逆に逃げていきます。
日頃にきちんと指示のしつけができているなら、冷静に指示を出しましょう。(「おいで」や「ツケ」
無理な場合はおやつをばらまいたりして、自ら近づいてくるように興味を引きましょう。
終わりに
犬は好奇心のまま、本能のままに、人間の都合など考えずに生きています。
しつけをしなければ散歩中もトラブルを巻き起こしてしまう可能性が格段に上がります。
きちんとしつけて充実した散歩をしましょう。
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